8の字型閉環連続体ヘリセンの分子設計と構築

  • 山本, 浩司 (Principal Investigator)
  • 松原, 浩 (Co-Investigator(Kenkyū-buntansha))
  • 佐藤, 正明 (Co-Investigator(Kenkyū-buntansha))
  • 樋口, 弘行 (Co-Investigator(Kenkyū-buntansha))

Project Details

Abstract

3,6-ビスブロモメチルフェナンスレンと2,7-ビスメルカプトメチル-1,8-ジクロロナフタレンを炭酸セシウム存在下、高希釈条件でカップリングさせてジスルフィドに導く。これをジスルホニウム塩に変えた後、Stevens転位、酸化をへてジスルホキシドに導いた。次いで、これを減圧下熱分解(300℃)を行いシクロファジエンとした後、高速熱分解(800℃/0.01mm)により収率24%で[7]サーキュレンを得た。この[7]サーキュレンを臭化鉄存在下で臭素化するとモノブロモ[7]サーキュレンが収率85%で得られ、これをホルミル化、還元をへてヒドロキシメチル[7]サーキュレンに導いた。この分子には、ジアステレオトピックなメチレンプロトンが存在するため、この温度依存性を調べることから環反転のエネルギー障壁(9.8Kcal/mo1)の大きさを求めた。今後は、この合成手法を用いて[8]サーキュレンの合成を行う。
StatusFinished
Effective start/end date1999/01/011999/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,000,000.00

Keywords

  • 縮合芳香族化合物
  • 非平面型分子
  • 歪み化合物
  • 閉環ヘリセン
  • サーキュレン
  • ねじれパイ電子系化合物