1920年代の北京文壇における散文詩の発展

  • 齊藤, 大紀 (Principal Investigator)

Project Details

Abstract

成果に関しては、前年度にひきつづき、当時文壇にデビューして一年あまりの投稿作家であった沈従文がものした評論「北京文芸刊物及作者」を翻訳し、詳細な訳注を施すことにより、従来あまり知られてこなかった北京文壇の一側面を明かにした。このことにより沈従文が自分と同じ立場である学生雑誌に対して高い評価をあたえており、それとともに執筆メンバーの後の活躍に鑑みれば、それらの学生雑誌が、当時の重要なメディアのひとつとして、中国現代文学史において大きな役割を果たしたものであることが明らかになった。さらに沈従文も、やはり散文詩を書いているものの、当時の散文詩とは一定の距離を保っていたこともわかった。
StatusFinished
Effective start/end date2004/01/012006/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,100,000.00

Keywords

  • 1920年代
  • 北京
  • 文壇
  • 沈従文
  • 散文詩
  • 于コウ虞
  • 文学結社