Project Details
Outline of Research at the Start
量子暗号は量子力学に基づく究極の絶対安全性をもつとされるが、それはあくまで理論上の安全性であり、現実の装置を使用した際の安全性、つまり実装安全性は十分に保証されていない。従来の量子暗号理論の大きな問題は、暗号装置の雑音や装置自体に対するハッキングを無視している、もしくは部分的に考慮していてもその影響で通信距離が著しく低下してしまうことである。本研究はこれらの制約を取り払い、扱える範囲をほぼ無制限なものへと拡張させることを目標とする。その上で、装置の雑音やハッキング耐性に関してわれわれの理論が明らかにするモデルパラメータを基礎実験により実際に測定し、安全性が保証される量子暗号の基礎実験を行う。
Status | Active |
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Effective start/end date | 2023/04/01 → 2027/03/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥18,460,000.00
Keywords
- 量子鍵配送
- 安全性
- 量子暗号
- 安全性証明
- 実装安全性