遷移金属錯体触媒を用いる新規縮合系ポリアミン生成反応の開発

  • 神原, 貴樹 (Principal Investigator)

Project Details

Abstract

次に、昨年度及び上記の結果を基に、パラジウム錯体触媒を用いる炭素-窒素結合生成反応を高分子反応に適用し、汎用性樹脂の側鎖への機能性分子の導入について検討した。ここではポリマーとしてポリ(p-ブロモスチレン)を、導入分子としてN-フェニルアミノアゾベンゼンを選択し、いくつかの条件で高分子反応を検討した結果、ポリスチレン側鎖へのアミノアゾベンゼン基の導入はほぼ定量的に進行することが分かった。また、ジブロモベンゼンとアミノアゾベンゼンの重縮合反応からもアゾベンゼン側鎖を有するポリイミノアリーレンが合成できた。得られたポリマーは、側鎖のアミノアゾベンゼンの性質を反映したフォトクロミック特性及び酸・アルカリによる色調変化を示した。これらの結果は、今後の研究を通じて様々な機能性分子を側鎖に導入したポリスチレン及びポリイミノアリーレンの合成に応用できるものと考えられる。
StatusFinished
Effective start/end date1997/01/011998/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,200,000.00

Keywords

  • パラジウム錯体
  • 重縮合
  • 炭素-窒素結合生成
  • ポリアミン
  • 高分子反応
  • アゾベンゼン
  • 錯体触媒
  • ポリアニリン