Project Details
Abstract
頭足類ホタルイカ(Watasenia scintillans)網膜において光受容に関与するタンパク質を新たに見出すために、光により挙動の変化する網膜タンパク質を検索したところ、水溶性の135kDタンパク質が光により顕著に減少していることを見出した。この135kDタンパク質は、カルシウムイオン存在下では光に関係なく減少し、カルシウムイオン非存在下では光に関係なく増加していることから、視細胞の光受容による細胞内へのカルシウムイオンの流入により挙動が制御されていると考えられる。頭足類視細胞では、カルシウムイオンは明順応を引き起こすと報告されていることから、この135kDタンパク質は視細胞の順応に関与している可能性が高い。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 1999/01/01 → 2000/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,200,000.00
Keywords
- 光受容
- 順応
- 視細胞
- 網膜
- カルシウムイオン
- イオンチャンネル
- パッチクランプ
- 軟体動物
- 細胞内情報伝達
- アワビ