超弦理論とCalabi-Yau多様体の退化

  • 細野, 忍 (Principal Investigator)

Project Details

Abstract

楕円曲面上の高い種数の曲線は、変形族としてモジュライを持って現れるので、"数え上げ"の意味付けが問題になってくる.これに関して,弦理論双対性の直観に基づいて,GopakumarとVafaは曲線をヤコビアンと共に考えるモジュライ空間を考え,それのコホモロジー群のレフシェッツのSL(2,C)分解が"数え上げ"に意味付け与えるという予想を与えた.斎藤政彦氏(神戸大)と高橋篤史氏(京都大)との共同研究において,高い種数の曲線の"数え上げ"母関数のが一般に準保型形式になることと,それらがある漸化式(正則性アノマリー方程式)を満たすことを見つけ,それに基づいて"数え上げ"母関数を決定する枠組みを構築した.その上で、有理楕円曲面の場合に,Gopakumar-Vafaの予想を肯定的に検証した.
StatusFinished
Effective start/end date1997/01/011998/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,400,000.00

Keywords

  • Calabi-Yau多様体
  • Gromov-Witten不変量
  • ミラー対称性
  • 弦理論
  • カラビ・ヤウ多様体
  • 超弦理論
  • 超対称性