羊膜細胞を用いたハイブリッド型人工気管の開発

  • 二階堂敏雄. (Principal Investigator)
  • 伊勢, 裕彦 (Co-Investigator(Kenkyū-buntansha))
  • 久保, 恵嗣 (Co-Investigator(Kenkyū-buntansha))
  • 堀内, 晶子 (Co-Investigator(Kenkyū-buntansha))

Project Details

Abstract

作製した多孔質円筒体をガス滅菌し、培養液中に浸漬した状態でヒト羊膜上皮細胞を内径面に播いた。ヒト羊膜上皮細胞が生着し、内腔面が上皮細胞に被覆されていることを確認し、両端にラットから摘出した気管を端々吻合させてラット気管吻合多孔質円筒体を形成した。形成したラット気管吻合多孔質円筒体をラット皮下に移植し、約30日生体内培養を行った。その結果、作製した多孔質円筒体は生体親和性があり、羊膜上皮細胞が内腔に良く生着することが確認できた。生体内培養実験では、ヒト羊膜上皮細胞が多孔質円筒体の内腔に生着していると、ヒト羊膜上皮細胞に置き換わるようにラット由来気管上皮細胞が浸潤してくることが示唆された。さらに、ヒト羊膜上皮細胞が多孔質円筒体の内腔に生着していると、外径表層から浸潤してくる繊維芽細胞の内径空間部への侵出が抑制されることが示唆された。
StatusFinished
Effective start/end date2004/01/012005/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,300,000.00

Keywords

  • 再生
  • 羊膜
  • 上皮細胞
  • ハイブリッド人工気管
  • 気管上皮細胞
  • 間葉系細胞
  • ラミニン
  • 増殖