Project Details
Abstract
そのため本年度は,基本的には3つの実証調査を実施した。その一つは我が国の学術賞の構造に関する研究である。我が国の学術賞の基本的統計は皆無であるので,各種の科学賞事典に基づいて分析した。この分析によって718の全国レベル学術賞の歴史,名称(エポニム),構造,分野,地域などを初めて明らかにし,我が国の特色を把握した。これによって我が国の科学技術の評価構造が工学系,理学系,人文,社会科学系によって異なり,工学や技術中心の支援システムが理解された。第二レベルは学術賞のレフェリ-・システムに関する研究である。学術賞の審査委員会,レフェリ-,審査基準,褒賞形式などがある程度,明らかにされた。これらの点についてはさらにアンケ-ト調査やインタヴュ-などによって調査される必要があるだろう。第三には国際賞に関する実証研究である。『研究者・研究課題総覧』に基づいて我が国の大学教授の国際賞受賞者を分析した。これによって508名の大学教授が国際賞を過去受賞していることが理解された。彼らのキャリア,所属,学会活動を分析することによって科学者,研究者の養成の在り方や評価が理解された。
Status | Finished |
---|---|
Effective start/end date | 1990/01/01 → 1990/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,200,000.00
Keywords
- 科学社会学
- レフェリ-・システム
- 学術賞
- 科学
- 技術
- 学界
- 研究業績
- 大学教授