Project Details
Abstract
注目したのは、希釈冷凍機を用いた100mk附近の温度に保って、磁場をかけた時の試料の発熱から磁気熱効果を観測できたことである。極低温のために格子比熱が極めて小さくなっており、磁気熱効果による発熱量が一定でも、温度上昇は敢威となる。このために極めて小さな磁気熱効果でも検出する事が可能となる。磁性多層膜細線の有効磁気体積はは極めて小さいが、この体積からの100ガウス程度での磁化過程に伴う発熱が充分に観測できた。磁気熱効果測定の感度はこのために桁違いに向上したと考えられ、新しい方法の開発に繁かるものとしての実績が上がったと確信している。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 1997/01/01 → 1997/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,600,000.00
Keywords
- 磁性多層膜細線
- 近藤効果
- 熱電能
- 希釈冷凍機
- 磁気熱効果