Project Details
Abstract
4.過去に亜鉛濃度が異なると板状α相の母相との晶癖面が大きく変化するという報告が在ったが、本研究により亜鉛濃度が変化しても母相とα相との晶癖面は殆ど変化しないことが明らかになった。亜鉛濃度が異なってもα相の形状は基本的に類似した形状を持っており、成長速度から求めた活性化エネルギーも殆ど同じ値を取った事を合わせて考えると、本合金系のα相の生成・成長機構は基本的に同じものと考えられる。すなわち、板状α相の特殊な形状と母相との固定された晶癖面を持つことを考慮すると、生成はマルテンサイト変態類似の剪断的な機構であり、成長は亜鉛及び銅の体拡散によると類推され、従来の報告とは異なり、亜鉛濃度によりその機構は変化しないと考えられる。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 1993/01/01 → 1993/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,400,000.00
Keywords
- 銅-亜鉛合金
- ベイナイト反応
- 晶癖面
- 濃度依存性