Project Details
Abstract
水素吸蔵合金中での同位体濃縮挙動を説明するため,陰極上で軽水及び重水が電解され合金中に吸蔵される反応と,合金中からH_2, D_2, HDを放出する反応を仮定し,それぞれに反応速度定数を与え,反応を模擬した。Pd中では重水素の方が軽水素よりも脱離速度が速いと仮定すると電解時間の増加と共に吸蔵された重水素の比率が減少するという実験結果を再現することができる。反対に,VやLaNi_5では,軽水素の方が重水素よりも脱離速度が速いと仮定すると電解時間の増加と共に重水素の比率が高くなるという実験結果を再現することができる。この仮定が正しければ,電極を工夫し,更に水素を吸蔵させれば軽水素より重水素を濃縮できる可能性があることを示唆している。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 2000/01/01 → 2001/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,200,000.00
Keywords
- トリチウム水
- 水素吸蔵合金電極
- 電解吸蔵
- LaNi_5
- V
- Pd
- 同位体比
- 濃縮
- 水素吸蔵合金
- 電解濃縮
- 同位体効果