Project Details
Abstract
植物の二次細胞壁形成に関わると考えられる、極性を持った小胞輸送には、輸送の標的となる何らかの特異的な情報が関わっている可能性が考えられる。エンドウ茎のカスパリー線形成において、この輸送の仕組みを解明するための、標的側からのアプローチの試みとして、まず、かかる情報の存在を検証することを実験形態学的な手法により試みた。人為的に内皮細胞の放射壁の幅を広くさせる外科的処理を行ったところ、その後で形成されたカスパリー線の幅が広くなった。このことから、カスパリー線の形成過程において、カスパリー線の形成位置もしくは幅を決める情報が存在する可能性が示唆されるとともに、内皮細胞の放射壁の幅がカスパリー線の幅を決めるパラメータの一つである可能性が示唆された。
Status | Finished |
---|---|
Effective start/end date | 1999/01/01 → 2000/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,200,000.00
Keywords
- カスパリー線
- 二次壁
- エンドウ
- クチクラ
- 微細構造
- 小胞輸送
- コーテッドベシクル