Project Details
Abstract
研究成果:凝固過程では,テストした全ての樹脂製細管において氷の生成量は時間にほぼ比例し,ブライン流量を増加させると氷生成速度が増加するが,ある流量以上になるとほとんど差が見られない.細管の厚さは薄いほど速く氷を生成する.管内径は大きくなると氷生成速度が増加するが,その増加割合は小さくなる.また,カメラ画像より,細管の上部と下部の氷厚さを比べても大きな差はないことが観察された.これは樹脂製細管では管の熱抵抗が金属に比べて大きく,氷生成速度が遅いためである.金属管のように,隣り合う細管で生成された氷が上部で閉塞してしまい,氷生成を中断するといった問題が起こりにくく,IPF(氷充填率,固相率)を高く取ることが出来る.また,実験で測定した氷生成量,氷生成速度ならびにブラインの出入口温度について,数値解析結果と実験結果はよく一致しており,解析モデルの有効性を確認した.これにより,仕様に合わせた最適細管サイズの検討が可能になると考えられる.
Status | Finished |
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Effective start/end date | 2007/01/01 → 2007/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥700,000.00
Keywords
- 氷蓄熱槽
- 樹脂製細管
- 氷の凝固・融解