染色体異常好発領域からの成人T細胞白血病原因遺伝子の単離

  • 磯部, 正治 (Principal Investigator)

Project Details

Abstract

その結果、以下の点が明らかとなった。1)約60%の急性型あるいはリンパ腫型のATLL症例において14q32領域の1から2コピーの増幅が検出され、慢性型のATLLでは、これらの増幅が認められないこと。2)約4%のATLL症例では、免疫グロブリン重鎖遺伝子座内で染色体再配列が生じていること。3)約22%のATLL症例では、TCL1遺伝子座とD14S16遺伝子座に挟まれる領域で染色体の再配列が生じ、これらの染色体再配列の切断点は、約3カ所の領域に集積すること。そこでこれらの集積領域の1つに着目してATLLの発症に関与する遺伝子を探索した結果、有力な新規ATLL関連遺伝子を単離し(Adult T-cell Leukemia/Lymphoma 1)ATL1遺伝子と命名した。
StatusFinished
Effective start/end date2000/01/012000/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,800,000.00

Keywords

  • 成人T細胞白血病
  • 14番染色体
  • 染色体異常
  • ATL1
  • TCL1
  • HTLV-I