Project Details
Abstract
国外ではフランス東洋語学校と大英図書館蔵書を調査した。前者は19世紀末ソウルに居たモリス・クーラン蔵書で、17〜19世紀刊本が主で、特に貴書というべきものがなかったが、術数書等に珍書があった。後者は幕末から明治初期に治躍した外交官アーネスト・サトウ等の蔵書で、日本貴重書の蒐集で有名である。それは朝鮮本についても同様である。朝鮮本は量的に多くはないが、質的には極めて高い。残本ではあるが、15世紀年刊庚午字本『古本真宝』があった。又内賜本としては、1442年刊『春秋経伝集解』(初鋳甲寅字本)があり、内賜記が附されている。これは現存最古の内賜本であるが、内賜記初行にあるべき紀年がない。これについては今後の考察が必要である。サトウ旧蔵書については来年度にも調査を実施して報告論文作成の予定である。
Status | Finished |
---|---|
Effective start/end date | 1999/01/01 → 2000/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,100,000.00
Keywords
- 木版本
- 活字本
- 鈔本
- 内賜記
- 刻手
- 刊行部数
- 朝鮮本
- 刻工名
- 和刻
- 古刊本