擬細胞内RNA実験進化により「遺伝情報と機能の分離」を再現する

Project Details

Outline of Research at the Start

生命の初期進化において、「遺伝情報と機能がどのように分離したのか」は、生命科学における非常に重要な未解決問題である。申請者は、最近行ったリボザイムの擬細胞内進化実験により、遺伝情報と機能が分離したRNAを偶発的に発見した。本研究では、液滴マイクロ流体システムを用いた実験進化により、「情報と機能の分離が成立するための進化条件」を解明することを目的とする。単一の分子が情報と機能の両方を担う状態に比べ、別々の分子がそれらを分業し協力する状態は複雑で生じにくいと考えられるが、一方で、系全体の機能の高度化という点では有利に働くと予想される。この複雑化がどのように起き得たのか、実験進化により検証する。
StatusActive
Effective start/end date2023/04/012026/03/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,680,000.00

Keywords

  • 生命の起源
  • 情報と機能の分離
  • RNAワールド
  • 区画化
  • 実験進化