Project Details
Abstract
厚さ1mmの基盤上に15μmの薄膜下地層(Ni-P)が接合された被覆板上に回転摺動接触荷重が働いた場合の接触荷重と実験により得られた摩擦係数を用いた接触摩擦せん断応力を与えた場合について3次元弾性論により応力解析を行った.温度上昇はほとんどなかったので熱応力は小さいとして無視した.この解析結果に基き応力分布の数値計算を行ったところ,円周応力はいずれの場合も被覆材表面で最大圧縮応力を示し,10g-100gに対応してアルミ基盤の場合は0.212MPa-2.12MPaの大きさとなり,ガラス基盤の場合は0.218MPa-2.18MPaの大きさとなる。また,せん断応力も被覆材表面で最大となり,10g-100gに対応してアルミ基盤の場合は0.104-1.04MPa,ガラス基盤の場合は0.103Mpa-1.03MPaの大きさとなり,被覆板表面に生ずる最大応力はアルミ基材とガラス基材ではあまり大きな違いが見られないことがわかった。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 2010/01/01 → 2011/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,990,000.00
Keywords
- 機械材料・材料力学
- 摩耗
- ハードディスク
- 弾性解析
- 疲労