妊娠ならびに子宮内膜症における樹状細胞の役割

  • 若杉聡美 (Principal Investigator)

Project Details

Abstract

また、子宮内膜症症例において異所性に子宮内膜が生着するメカニズムの解明のため局所の免疫環境を検討した。樹状細胞については細胞数が少なく検討が困難であったため、樹状細胞などの抗原提示細胞からの刺激を受け、免疫寛容に働く制御性T細胞の局在につき検討した。子宮内膜症患者の末梢血および手術時に得られた腹水より単核球を分離し、CD4陽性CD25陽性細胞を制御性T細胞としCD4陽性細胞中のCD4陽性CD25陽性細胞率を検討した。末梢血に比し腹水中においてCD4陽性細胞中のCD4陽性CD25陽性細胞率が上昇している傾向が認められた。このことより子宮内膜症の発症局所において免疫寛容に傾いている可能性が示唆された。しかし、非子宮内膜症症例の腹水のCD4陽性細胞中のCD4陽性CD25陽性細胞率と子宮内膜症症例の腹水のそれとの間に有意差は認められなかった。
StatusFinished
Effective start/end date2004/01/012006/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,400,000.00

Keywords

  • 妊娠
  • 樹状細胞
  • idoleamin2,3-dioxygenase(IDO)
  • 子宮内膜症
  • 制御性T細胞
  • idoleamin 2,3-dioxygenase (IDO)