Project Details
Abstract
今年度は、原生代初期における全球凍結の実像を再検証するために、ヒューロニアン氷期における大規模氷河堆積物の形成場の古緯度の再検討を実施した。用いたデータは、平成19年度に採取をおこなった米国ミシガン州のMarquette Range累層群に属する堆積岩類から得られた古地磁気・岩石磁気データである。平成19年度および平成20年度に、ジョセフ・カーシュビンク教授の協力のもと、米国カリフォルニア工科大学において古地磁気・岩石磁気測定を実施したEnchantment Lake累層のダイアミクタイトとその上位に堆積するMesnard累層の珪岩およびKonaドロマイトから得られた古地磁気方位を再解析し、先行研究の結果等と比較した。また、太古代末期から原生代初期(約28-20億年前)にかけて、これまでに得られているテリエ法による古地磁気強度データをコンパイルし、データの信頼性について再検討を実施した。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 2010/01/01 → 2012/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,470,000.00
Keywords
- 全球凍結
- 原生代
- 古地磁気
- テリエ法
- 古緯度