十全大補湯の自然免疫シグナルに対する効果

  • 鈴木, 俊輔 (Principal Investigator)

Project Details

Abstract

自然免疫・リンパ球活性化に関わる重要なシグナル分子TAK1 MAP3Kについての研究を行った。その中で、ヒト成人T細胞白血病ATLの発がん機構におけるTAK1の役割について解析を行い、原因ウイルスであるHTLV-1由来の発がん遺伝子産物TaxによってTAK1が恒常的に活性化していることを明らかにした。さらに、恒常的に活性化したTAK1はMAPKsであるp38、JNK1/2を恒常的に活性化し、JNK(特にJNK1)を介してさらに下流の転写因子ATF2を活性化することを明らかにした。今後、感染細胞におけるTAK1の生理学的な役割を解析することにより、TaxによるATL発症の解明に大きく貢献できるものと期待される。
StatusFinished
Effective start/end date2006/01/012007/12/31

Funding

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,900,000.00

Keywords

  • 十全大補湯
  • TLR
  • TAK1
  • HTLV-1
  • Tax
  • 四君子湯
  • 四物湯
  • Toll-like receptor 4(TLR4)
  • nuclear factor κB(NF-κB)