Project Details
Abstract
このようなα-体とβ-体の相異は結晶成長にいちじるしい違いを生じ、α-体で は(020)面にそって結晶が成長するのに対し、β-体では(200)面にそって 結晶が成長する。(VO)_2P_2O_7は酸素雰囲気中では酸化されてV OPO_4にまで酸化されるがα-体では、この酸化は(020)面より進行し、 (VO)_2P_2O_7とトポタクティックな関係にある(VO)_2( PO_4)_2(B´-相)に酸化されるのに対しβ-体では(200)面から の酸化が進行しβ-VOPO_4に酸化される。このような(VO)_2P_<2 >O_7の酸化機構の相異がブタニの無水マレイン酸への酸化に大きく影響しγ- 体における(020)面の酸化還元によるブタン酸化は選択的に無水マレイン酸を生 成するのに対しβ-体における(200)面の酸化還元はブタニを完全酸化にまで導 く事を明らかにした。
Status | Finished |
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Effective start/end date | 1988/01/01 → 1988/12/31 |
Funding
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,700,000.00
Keywords
- ブタンの酸化
- 無水マレイン酸の合成
- ブタン酸化触媒
- 無水マレイン酸合成用触媒
- ピロリン酸ジバナジル